昨日は地震のことについて想いを巡らしたが、今朝の毎日新聞では震災の特集記事があり、過去九十年間の大地震と犠牲者数が揚げられている。九十年と言えばまさに私の人生ということになるが、転記してとどめて置くことにする。
①1923.09.01 関東大震災 死者行方不明者:約10万5千人
②1933.03.03 昭和三陸地震 〃 :3064人
③1943.09.10 鳥取地震 〃 :1083人
④1944.12.07 東南海地震 〃 :1223人
⑤1945.01.13 三河地震 〃 :2306人
⑥1946.12.21 南海地震 〃 :1330人
⑦1948.06.28 福井地震 〃 :3769人
⑧1960.05.23 チリ地震津波 〃 : 142人
⑨1964.06.16 新潟地震 〃 : 26人
⑩1983.05.26 日本海中部地震 〃 : 104人
⑪1993.07.12 北海道南西沖地震 〃 : 230人
⑫1995.01.17 阪神大震災 〃 :6437人
⑬2011.03.11 東日本大震災 〃 :約1万9千人
この表を見てまたまた自分のいい加減さを思い知らされた。私の記憶の袋を無理矢理絞らなくても思い出されるのは、この中では関東大震災、阪神大震災、東日本大震災の僅か三つで、他はこの表を見てやっと思い出すという有り様である。まことに情けない限りである。
この表に示されている死者・行方不明者だけでも約15万人にも及ぶというが、負傷した人はその何倍も居たに違いない。
また、肉体的には傷は負わないまでも、近親者を失い、住居や家財道具など無くした人は数限りない。
顧みると、私はこの九十年間いろいろな病に悩まされる事はあったが、天災地変には一度も遭うことは無かった。まことに幸せなことに違いないが、恥ずかしながら、今までその事に感謝の念を抱くなとという事は無かった。
せめて今からでも世の中にお返しをと思うが、足腰も不自由な老体ではそれも叶わない。
残り少ない人生をせめて他人様の迷惑にならぬよう努めなくてはと思う次第である。
(平成二十五年九月二日)