一昨日、第四七回衆議院選挙が公示され、新聞各紙は今日の朝刊に選挙情勢調査を一斉に発表している。
私は各紙事前の取材能力により取材分析した結果を予測し掲載するので、朝日、毎日、西日本などその内容には多少の相違があるものと思って見比べてみたが、各政党の獲得議席数は全くと言っていい位に変わりない。まるで戦時中の大本営発表を見る思いがした。
今時、政府の指令に従ったなどということはあり得ないが、小選挙区では、事前に勝敗自明のところが多く、こんな結果になるのではないかと思われる。
政府に失態があっての選挙というのではないから野党間の選挙協力が成立せず、野党候補が乱立すれば、結果は自明のこととなる。一強多弱と言われる今日、野党間の協力なくしてはどうにもならない。
それにしても野党第一党の民主党の看板を掲げては選挙に不利と言う候補者もあるとか、先の民主党政権の迷走ぶりが与えた選挙民の失望がいかに大きかったかが思われる。
自民党の国会議員の思想、政見は必ずしも全員同じというわけではないが、政治行動する時は、概ね全員が一致してですが党首を支え行動しているようである。その点民主党は有力議員が、党首の政見と異なる発言をすることをしばしば耳にし、どうも党内の意見の摺り合わせが十分に行われていないように思われる。
民間企業でも経営方針について役員間で意見を異にすることがままあるが、取締役会などで討議しその上で社長が結論を出したら、その方針に従って運営される。
そうしなければ、経営は成り立たないし滅亡してしまう。政治、経済の違いはあっても、組織体は全員一致して行動しなければ、その力を発揮することはできない。
今日の日本の政界では多弱と言われる野党の大同団結が何より望まれるところであり、それなくしては日本政治の健全な発展はないと思われるがどうだろう。
(平成二十六年十二月四日)
ramtha / 2015年5月10日