筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

問診の重要性

最近の施術でも治療において問診は重要だと再認識させられた。

40歳代女性。昨年10月頃からの腰痛と座骨神経痛という事で受診。
近隣の病院、整骨院、鍼治療、民間療法と
ありとあらゆる治療を受けてきたとのこと。

仕事も1ヶ月間休んだりしたが一向に改善しない。
国立病院では椎間板ヘルニアという診断で
牽引と痛み止めの治療を続けているが
6月終わり頃から痛みが激しくなり日常生活にも不自由をしている。

問診では
①朝起きたときが特に痛みが酷い。
②車に乗ったあと、20~30分激しく痛む。
③会議などでじっと座っている状態がつらく、お尻から膝裏まで強く痛む。
と言うことだった。

車に乗る状態も椅子に腰掛ける状態も股関節を屈曲させているので
腸腰筋や小臀筋の反射部など身体前面の短縮痛を疑って施術を始めたが
ポイントなりそうな圧痛点が少ないし、
施術後の感じもさほど変化が見られない。

もう一度問診時の内容を検討して「膝裏まで痛む」という点を詳しく聞いてみると、
腰掛けた状態が続くと腰から臀部が痛み、
さらに膝裏が強く痛み出す。
膝を伸ばすと少しだけ楽になるので、目立たないように膝を伸ばしているとのこと。

そこで膝裏から座骨結節までのハムストリング筋をチェックすると
広い範囲で強い圧痛がみられた。

特に膝裏の腱に強いしこりがあり、
膝の屈曲位が膝裏の筋腱の短縮痛を起こし
それが引き金となって臀部の疼痛が増したと考えられた。

これらをゆっくりと緩め、膝裏のトリガーポイントと
座骨結節部のトリガーポイントを緩めると
「スッキリしました^^」とのこと。

治療に必要のヒントの75%は問診の中にあると言われるが本当にそうだと思う。

ramtha / 2007年7月19日