昨日NHKの特集番組で「腰痛」が取り上げられた。
番組の始まりの部分では「腰痛は二足歩行が原因?!」というテーマで展開していたので、
「あ~、またやっぱりこのパターンか・・・」と失望していたが、
後半は腰痛を心理社会的背景から見ようとする視点も盛り込まれていたので
半歩前進・・・という感想だった。
「腰痛は怒りである」の著者、長谷川先生と会食したときに
福島県立大学の菊池教授について、いろいろお伺いしていたが、
その話の通りやはり率直な方であった。
・腰痛の85%は原因が分かっていない。
・そして医療関係者は腰痛に真摯に取り組んでいなかった。
など、腰痛治療の第一人者としては語り難いことを
率直に語って頂き感激した。
しかし、今回の番組でも、『筋痛』としての視点が
ほとんどなかった事がとても残念であった。
「腰痛」の発症や遷延化には心理的側面が大きく関わっていることは間違いが無いが、
「腰痛」を引き起こしている本体は「筋痛」である。
腰痛を「筋痛」として捉えると、
80~90%はどの筋肉が引き起こしているかを特定し
痛みを緩和することが出来るのに・・・と思いながら
昨夜の番組を見ていた。
ramtha / 2008年10月6日