初源的自由の獲得=アレクサンダーテクニークの考え方
姿勢矯正法を開発した、F・Mアレクサンダーは、
ほとんどの人が顎を挙げ頭を後に引く癖があることを発見しました。
実は頭の重心は支点よりも前方にありますので、
頭は常に後に引く筋肉によって保たれています。
この後に引く機能が過剰となり過ぎると
後頭部や首の緊張だけでなく背部の緊張を作ります。
そしてそれは身体全体に連動して行き、
全身の緊張や呼吸機能、内蔵機能にまで影響を及ぼして行きます。
従って頭部を重力に従った状態に保つことで、
全身の機能が回復してくるという考え方です。
アレクサンダーは、この頭の位置を最も楽に支えることなしには
全身の様々な愁訴は解決できないとして、
頭の位置を重力に従った状態に保つことを
「初源的自由」と名付けて重要視しています。
集合写真を撮るときや免許証の書き換えで顔写真を撮るときに
「顎を引いて下さい!」と言われた経験のある方は多いのではないでしょうか。
知らず知らずの内に頭を後に引く癖がついているのです。
そこで、できるだけ余計な力を使わないように頭を支えるようにすると
首や肩、そして背中やお腹などに入っていた
無意識の緊張が抜けるのを感じるでしょう。
ramtha / 2009年8月12日