痛み治療においてトリガーポイントや筋筋膜性疼痛症候群についての知識やスキルは欠かせません。また、どのように診断し、痛みの原因を推測して行くのか?その原因をどの治療法を使用するのか?などを判断して行くための知識と技術が必要です。
そこで、トリガーポイント研究所では、痛み治療に関わっている方、これから治療家を目指している方を対象としたワークショップを各地で開催してまいりましたが、より深く痛み治療のあり方について学びたいという要望が多く寄せられましたので、テーマを限定した「ワークショップ・アドバンス」を定期開催する運びとなりました。
今回は「腰痛とトリガーポイント治療について」というテーマで、座学と実技指導を行います。下記はトリガーポイント研究所からの転載です。
「痛みとトリガーポイント治療のワークショップ」を受講された経験のない方は、6月23日(土)に行いますワークショップを併せて受講されると理解が深まります。
トリガーポイント治療を行う上で重要な「診断スキル」「治療理論」「治療スキル」などを、詳しくご紹介するワークショップです。通常は講座形式で行っていますが、継続的に参加できない方の為に、講座の内容を分割し、毎回内容を変えたワークショップとして行います。すべてを受講されますと、通常行っている講座を受講された事になります。
全体を通した基本概念は下記の通りです。
「痛み治療」には「指圧」「筋膜リリース」「PIR(ポスト・アイソメトリック・リラクセーション)」など様々なテクニックが使用されますが、痛みやコリを効果的に軽減、消失させるには、「どの治療法を」「いつ」「どこに」使うのかという診断を的確に行わなければなりません。
身体は内外の変化に対してユニットとして対応していますので、患者さんが現在感じている痛みやこりにとらわれず、最初に生じた障害やトリガーポイントを見つけ出さなければなりません。これには問診、動診、触診の知識と技術が必要です。問診、動診、触診を通して、治療の対象部位、治療法の選択、手技の使用時期などを判断し選択を行います。
痛み医療に関わる方は、「構造的アプローチから機能的アプローチ」というパラダイムシフトをしなければなりません。 「椎間板ヘルニア」「軟骨のすり減り」といった構造的な変化は、臨床的な症状とは関係がない場合が多いのに対し、機能の変化は臨床的な症状に直結していることが多いため、私たち治療家は「機能的変化」をキャッチできなければなりません。
機能の変化をキャッチする「感覚」は、あくまでも主観的なもので共有しにくいため科学的根拠になりにくいのですが、機能の変化を捉えるにはなくてはならないものです。そして痛み治療にはこの感覚が何よりも武器になります。機能の変化をキャッチできる感覚を磨くことは痛み医療に欠かせない要素です。
「筋の異常なパターン」や「外傷」「内臓の機能障害」などは、身体のどこかにブロックを生じさせ、そのブロックされた部位を補償するために「過度の運動性」が生じます。そしてこの過度に使用された部位には筋の障害が生じやがて二次的なブロックを生じさせるようになります。このように機能障害は次々に連鎖を起こして行きやがて全身性の問題となってきます。
また分節単位では「運動機能」「内蔵機能」「筋(トリガーポイント)」「皮膚」などは互いに影響し合うため、その関連性の評価が必要となります。特に脊椎(運動系)と内臓の相関作用については、予想すべき可能性がいくつかあります。
痛み治療を的確に行うには、このような機能障害の連鎖への深い理解が必要です。
トリガーポイント研究所 専任講師 一木禧廣(鍼灸師、TPセラピスト、Ramtha飯塚 院長)
名称 | 痛み治療のワークショップ・アドバンス(腰痛) |
開催日時 | 2012年8月5日(日)13時~18時 開場12時30分 |
開催場所 | 和裁専門 若葉学園 北九州市小倉北区足立2丁目3−27 (小倉駅 5番バス乗り場乗車、妙見通り下車が便利です) 大きな地図で見る |
受講料金 | 8000円 (参加申し込みが必要です) |
定員 | 15名(申し込みが5名以下の場合は延期する場合があります) |
主催 | トリガーポイント研究所 (http://trigger110.net) |
申込先 | トリガーポイント研究所 参加申し込み tel:092-201-1027 |
申込締め切り | 2012年8月2日(定員に達しました場合は早めに締め切ることがあります) |
ramtha / 2012年6月15日