歩くと膝が痛む（古い障害が遠因となった例）
70代 女性
＜症状＞
2年前より歩くと両膝が痛くなり、正座もできなくなった。
また左腰部の下部にも痛みがある。
＜これまでの経緯＞
酒屋さんを営まれており、長年に亘って酒類の重いケース積み降ろしをされてきた。
2年前に突然膝が痛くなった。
整形外科を受診したが特に異常は無く、痛み止めの注射と薬を処方されたが改善せず、知人の紹介で受診された。
＜施術＞
- 痛みをかばうために両膝を伸ばした歩き方をされて来たため、全身の筋にアンバランスが見られた為、全体のバランスを整える調整を行う。
- 両足首の関節の「あそび」は失われていたため、関節モビライゼーションを行い、動きの回復を図る。
- 膝周辺の組織に影響を与える腰椎の2番～仙骨の1番の動きを回復する施術を行う。
- 膝周囲の筋では、膝窩筋・ハムストリング筋、足底筋などが過緊張となっていたため、それらの筋膜リリースを実施。
＜施術の経過＞
（初回）
歩行時の膝痛は、膝蓋骨周辺の拘縮・しこり・圧痛がとれるに従って左膝はかなり楽になられたが、右膝蓋骨周辺の拘縮・しこり・圧痛は1割～2割減。
（3回目）
左膝の痛み動作制限は改善。
、
（8回目）
右アキレス腱への鍼治療を行い右膝の歩行時の痛みが改善された。
この方はかなり以前に足首の捻挫をされており、それが遠因となっていたようで、結果的には古い障害を治療することで大きな改善が見られた例です。
ramtha / 2014年11月28日