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「年賀状」

老境に入ってからは、年毎に取り交わす年賀状が少なくなるのは致し方ないが、それにしても今年正月三日間に手にした賀状は、自分が出した枚数の半分ほどに過ぎない。顧みるとどうも昨年辺りから、郵便局は年賀状に力を入れなくなったのではないかと思われる。

人口の減少、若者の活字離れ、インターネットの普及などが、その要因として考えられる。

また雨降りや吹雪の中でもバイクを走らせ、一軒一軒廻らねばならないような郵便配達は、今時の若者からは嫌われる3Kの一つかも知れない。

四十年前、我が家の長男の学生時代は、年賀郵便の仕訳け配達などは、冬休みの手頃なアルバイトとして人気があったようだ。だが、一億飽食時代に生まれ育った今の若者は見向きもしないのか、それとも人件費を余分に負担してまで配達に努力しても、郵便事業経営にとって無意味と考えられるようになったのだろうか

麻生本社前社宅に居た昭和四十年頃は、元日の朝、まだ寝床に居るときに、玄関の郵便受けに年賀状の束を落とし込む音を聞いたことであったが、今では懐かしい昭和の風景の一駒である。

正月早々、世の中だんだん味気なくなって行くような気がする。

(平成二十五年 一月四日)

 

 

 

 

 

 

 

 

ramtha / 2013年2月18日