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「バレンタインデー」

日野春伽さんからバレンタインデーのチョコレートが送られてきた。今日がバレンタインデーであることも知らなかったが、わが人生九十二年にしてチョコレートを贈られたのも初めてのことでびっくりした。

世にバレンタインデーというものがあり、その日に女性が親しい男性へチョコレートを贈る習慣がある事は承知していたが、われわれの青春時代にまだなかったことで、私には無縁のものと思っていたし、そもそもバレンタインとは何かも知らなかった。

そこで慌てて広辞苑に教えを仰いだ。すると、そこには「バレンタインデー=二月十四日。二六九年頃、殉教死したローマの司教、聖バレンタインの記念日。この日に愛する人に贈り物をする。日本では一九五八年(昭和三十三年)頃より流行し、女性から男性にチョコレートを贈る習慣がある」と記されているが、 聖バレンタインがいかなる事情で殉教したかも、どうしてその日に愛する人に贈り物をすることとなったのかも説明がない。

一方、三省堂の「カタカナ語辞典」でも、聖バレンタインは異教徒の迫害を受けて殉教したとしているが、それ以上の説明は無い。
また今日、バレンタインデーの一ヶ月後の三月十四日に男性から女性にお返しをするホワイトデーというのは和製カタカナ語で一九八〇年菓子業界によって始められたものだそうである。

カトリック教の本場ローマが発祥の地であろうから、欧州では今日も夥しい贈り物が飛び交ったことであろうが、ウクライナではどうだったろうか。ウクライナはロシア正教の支配下でパレンタインデーとは無関係なのだろうか。いずれにしてもウクライナでは親ロシア派との間で停戦日を前に、砲弾が贈り物代わりに激しく飛び交っているに違いない。

お菓子業界の商戦に踊らされているにしても、砲弾の下を逃げ回ることを思えば、日本にいるわれわれは幸せこの上ないことで、有り難くチョコレートを頂くことにしよう。

(平成二十七年二月十四日)

ramtha / 2015年6月29日