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九月四日 「東北に初めての台風」

今年は異常気象で、当地は連日猛暑が続き、九月になったと言うのに、わが家では未だ三五℃を記録している。

マスコミによれば、他の各地では例年にない豪雨に襲われ、濁流の被害で死者、行方不明者の捜索が行なわれているとか。

そんな所にも、私のような五体不自由な老人も居ることだろうが、さぞかし難儀しているのかと思うと、胸が痛む。

殊に関東以北では、ゲリラ豪雨のニュースが毎日のように伝えられている。昨日は岩手県など、震災被害の復興も未だ終わらないと言うのに、かつて経験したことのない台風に襲われ、甚大な被害に見舞われたと言う。

九州ではかねて「台風銀座」と言われ、河川の備えなども、それなりにされているが、東北では初めてのことで、備えも不十分なため、被害も拡大したらしい。

北九州育ちの私は、子どもの頃からたびたび経験しているが、中でも終戦直後の「枕崎台風」は、都城でその直撃を受けたが、二日二晩荒れ狂ったその恐ろしさは、今も鮮明に記憶している。だから初めて体験した東北の人々の恐怖は、さぞかしと同情にたえない。

ところで「台風」という言葉は、何時から使われるようになったのだろう。私の子供の頃は「暴風」と呼んでいたような気がするが、確かなことは分からない。そこで手元の広辞苑に尋ねると、次のように説明している。

台風・颱風【タイフウ】(古くは暴風の意。中国語起源説・アラビア語起源説・ギリシャ語起源説があるが未詳)北太平洋西部および南シナ海に発生してアジア大陸・フィリピン・日本列島などに襲来する。中心付近の最大風速が毎秒一七・二m以上の熱帯性低気圧。一七・二m未満のものは、弱い熱帯性低気圧と呼ぶ。日本には年平均十一個接近し、海難や風水害を起こす。

家内に言わせると、戦後の言葉で英語の「typhoon」の訳語ではと言い、私もそんな記憶がある気がするが、広辞苑の説明を見ると、間違いのようだ。

なおインド洋で発生するものはサイクロン、カリブ海で発生するものはハリケーンと呼ぶ。厳密にはハリケーンは最大風速毎秒三二・七m以上のものと言うから、ものすごい台風ということになる。

いずれにしても当地はここ数年、台風のお出ましは無く、平穏に過ごせているのはありがたいことである。
「颶風(グフウ)という言葉もあったが、広辞苑では「強烈な風。熱帯低気圧の旧称」と説明されている。
なお、風には悪風・旋風・回風(つむじかぜ)寒風・逆風・強風・狂風・疾風・風花(かざはな)などさまざまな言葉があるが、海に囲まれた島国日本ならではのことだろう。

ramtha / 2016年10月3日