一番年上の孫と同年ぐらいのご婦人、佐伯裕里子さんより先頃、お便りを頂いた。もうこの年になっては、同じ世代の友人はあの世に旅立ち、音信を寄せられる人も居ない。そんなことで、久しぶりに人様からのお手紙を手にして終日明るい気持ちになった。
佐伯さんは、私の駄作を見て頂く数少ない方で、以前にも拙宅にお出で頂き、感想など聞かせて頂いたことがある。
この度のお便りでは、私の拙文が、読みやすく印象深いと書かれている。お世辞に違いないが、自惚れ心に読み返してみる。確かに分かりやすいことは分かり易いかと、感じたが、それは私が不勉強で高級な言葉は知らないので、貧弱な語彙を繰り返し使用しているからのようである。
ただ、拙劣なりに、文章を綴ることは唯一の趣味で、いわば、日記代わりに書き散らしているに過ぎない。そんなことで、人様のご覧に供するものではないから、書いたものも、子供とごく親しい人様だけにしている。
しかし、お世辞とは分かっていながら、誉め言葉を頂くと、凡人とはしかたのないもので、この年になっても、いい気になってしまう。この気分の良いときに、また書き綴るとしよう。
ramtha / 2018年3月31日