治癒学総論
橋本行生 著 ”いっしょに治るいくつもの病気”(農文協刊)という本から、「治癒学総論」についてご紹介します。この考え方はラムサワークの基本的な考え方でもあります。
病気や身体の不調が生じたときは、痛みなどの症状(各論)にとらわれず、生活習慣、心の在り方など、心身全体を見直して、その歪みを治して行く事が、結果的に速やかに、そして根本治療になって行くという考え方です。また、生活習慣を見直し、心の癖を見直して行く中で、自分の心に向き合い、今までの生き方と向き合うことになります。このことを通して、症状を治して行くという事よりも、もっと大切なものを得ることになると考えます。 病気や症状はつらいものではありますが、それを忌み嫌ったり、避けることなく、その中から輝くものを見出して頂きたいと思います。
「道徳科学の論文」を書かれた廣池博士は、「我、幸いにして、病(やまい)を得たり」と言われたとの事ですが、病気という現象を通して、自分と向き合い、そこに何かを見出したときは、病気に感謝する気持ちにもなれるのでしょう。
参考書籍:橋本行生著 『いっしょに治るいくつもの病気』
農山漁村文化協会刊
ramtha / 2005年12月31日