筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

セラピストの課題

 「癒しブーム」で街には整体院やカイロプラクティック院だけでなく、足ツボマッサージやオイルエステなどのお店が増えています。ミニコミ誌などを見てもそのような宣伝が満載です。

 これは腰痛・肩こりなどの筋骨格系の疾患が増えている事と、ストレス社会で少しでも心と身体を癒されたいと言う人々が増えているからでしょう。そうした事を反映して、足ツボ反射やリフレクソロジー、整体、カイロを教えるスクールも増えて来ています。

 それらのスクールのカリキュラムを見ても、また実際に受講した人の話を聞いても、従来の「痛みやこりは身体の構造的な問題」として捉えた指導が行われています。しかし最近の医学界では筋骨格系の疾患は構造的な問題ではなく、生理的なトラブルだと捉えられて来ています。そしてそのトラブルの大きな要因の一つは「ストレス」だと言うことです。ストレスで便秘や下痢を起こす人がいるように、ストレスで痛みを引き起こしたり、慢性化させてしまうタイプの人もいると言うことです。ですから場合によっては、患者さんの心理的、社会的背景からのアプローチも必要だと言うことです。

 実際私の施術では「筋骨格系疾患が生理的なトラブルであること」そしてその背景には「ストレス」があることなどをお話しすることが、改善の重要な要素になっています。患者さんによってはほとんどカウンセリングやアドバイスだけに終始する事もあります。

 つまりこれからの整体セラピストは、筋骨格系疾患を構造的な観点だけでなく生理的な問題として捉え、それにアプローチできる知識や説明力、技術力が欠かせないと考えています。それには「精神神経免疫学」や「心身症」という観点から見た整体のあり方や患者さんとの関わり方を学ぶ事、そして「認知療法」などの心理学的アプローチの仕方、そしてカウンセリングの技法などを学ぶ必要があると考えています。

ramtha / 2006年1月12日