筋筋膜性疼痛症候群・トリガーポイント施術 ラムサグループ

腰痛簡易診断法と対策

日本人が感じている様々な症状(有訴率)のベストスリーは
ここ10年ほど順位は変わらず

1位 腰痛  2位 肩こり  3位 関節痛 です。

そしてほぼ右肩上がりに増え続けています。

特に腰痛は4人に1人が悩んでいるというデータもあるほど
国民的な疾患となっています。

腰痛の代表選手は「坐骨神経痛」で、
その原因としては「椎間板ヘルニア」「腰椎分離症」
「腰椎すべり症」「脊柱管狭窄症」などがあげられます。

しかし腰に痛みの無い無症状の人のMRIを撮っても
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの異常は見られます。

逆に、MRIで発見されたヘルニアや分離症が残っているのに
症状が治まってしまう方もいます。

なぜこのような事が起きるのかを
きちんと答えられる医療関係者は少ないと思います。

しかし腰痛を筋肉や腱のトラブルとして見ると
原因となっている所がよく見えてきます。

そこで簡単な腰痛診断法をご紹介しますが、
その前に知っておいて頂きたいことがあります。

それは、「痛む所に原因があるとは限らない」という事です。
実は痛む場所には3種類あります。

1,痛む場所に痛む原因がある場合。
2,他の部位の痛みを感じている場合。
3,痛む場所にも原因があり、他の部位の痛みも感じている場合。

1,の「痛む場所に原因がある場合」は分かりやすいのですが、
2,の「他の部位の痛みを感じている場合」は、
原因となっている所はなかなか分かりにくいのです。

腰が痛む時に、痛むあたりを指圧しても
そう強い痛みを感じない・・・という場合は
2,のケースだと思って下さい。

そして実は、腰痛の場合この2,のケースがかなり多く見られるのです。
この事はとても大切な事で、痛むところに湿布を貼ろうが
指圧をしようが、痛み止めを打とうが、
的外れの治療をしている事になりますので効果はありません。

例えばぎっくり腰の場合では、痛みは腰で激痛を感じますが
多くの場合お腹側の筋肉にトラブルの原因があります。

【腰痛簡易診断法】

①まず椅子に腰掛けて下さい。
②強く痛まないようにゆっくりと前屈、後屈、左右屈、左右捻りをして下さい。

▼ 立った状態では腰がかなり痛むのに
  椅子に腰掛けた状態ではあまり痛まない場合⇒原因は脚にあります。

  (対策) 膝上の筋肉や太腿の横の筋肉を掴んで下さい。
       強く痛むところをゆっくりと指圧して下さい。 

▼ 椅子に腰掛けた状態でも痛み、特に前屈が辛い。
    ⇒原因はそけい部や腹部の筋肉にあります。

  (対策) 腿の付け根あたりを押して、強く痛む所を指圧して下さい。

▼ 椅子に腰掛けた状態でも痛み、後に反る時が辛い。
    ⇒原因は腹部にあります。

  (対策) おへその周囲の皮を手で掴んで下さい。
      強く痛む所があるはずです。
       そこをゆっくりと掴んでほぐして下さい。

これらは簡易診断法ですが、原因となっている所が分かれば
痛みはかなり楽になりますので、是非お試し下さい。

ramtha / 2008年10月10日