3月4日(水)にNHKで、頑固な凝り、慢性痛の真犯人としてトリガーポイントが取り上げられました。
※放送の概要についてはNHKのサイトで見ることができます。
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2009q1/20090304.html
※再放送の予定
〔BS2〕3月9日(月) 午後4時30分~5時15分
〔総合〕3月11日(水)【10日深夜】 午前3時30分~4時15分
〔総合〕3月11日(水) 午後4時05分~4時50分
NHKで取り上げられた事によって、トリガーポイントが多くの方に知られた事はとても有意義な事です。
トリガーポイントが痛みに大きく関与している事実が知られる事によって、これまで定説とされてきた「痛み=構造の異常」説に疑問を持つ医療関係者が増える事が期待できます。
その事によってより早く多くの方が痛みから救われる可能性が出てきました。これは本当に喜ばしいことではあります。
しかし、これは千里の道の1歩に過ぎないという点を指摘しておきたいと思います。
今回NHKでトリガーポイントが取り上げられましたが、日本の医学界ではほとんど認められていませんので、今後もしばらくの間、医学生はトリガーポイントについて学ぶ事はないでしょう。
そうなると、今回の放送を見てトリガーポイントについて興味を持った医療関係者の方が、独学で学ぶ事に期待するしかありません。
トリガーポイントの診療をするには理論も学ぶ必要がありますが、視診、触診、動診に熟練する必要があります。
これはトリガーポイントの診療では欠かせない事ですが、経験と洞察力が求められます。ですから、トリガーポイントで治療を行って効果が出るようになるには、かなり時間が掛かる事になります。
ただでさえ日常の診療業務に追われている医療関係の方が、どこまで取り組んで頂けるのかと考えると、まだまだ道は遠いと言わざるを得ません。
ramtha / 2009年3月6日