夜間に足の痛みで泣き、眠れない女の子
症例 09-01 7歳(女性)
【症状・経過】
1)3歳頃から数日おきに夜間に痛みの為に泣いて眠れない。
2)朝起きると何事もなかったかのように普通に過ごすことができる。
3)様々な病院を受診したが、原因不明とされて治療の方法がない。
【説明】
トリガーポイントが大腿部の筋肉に生じると
このような症状が起きます。
幼児では太ももや膝の痛み、お腹の痛みなどが
夜間に起きる事がよくありますが、
いずれも原因不明の「成長痛」とされています。
しかし、大腿部や腹部のトリガーポイントを緩めると
このような症状は簡単に消滅します。
ですから、お腹が空いているわけでもない、
おむつが汚れているわけでもない場合の夜泣きは
トリガーポイントが起こしている痛みの可能性があります。
今回ご紹介している女の子の場合も
これまでの経過を詳しく聞きましたら
1~2歳の頃にも夜泣きがあったそうです。
言葉で説明できるようになった3歳頃に
「足の痛み」として認識されたのですが
痛みは赤ちゃんの頃から生じていたのでしょう。
【触診・動診】
太ももや膝の夜間痛の場合、
最も多く診られるトリガーポイントは
大腿四頭筋の内側広筋に生じるものです。
このお子さんの場合も内側広筋に触れると
強い圧痛がありました。
【その後の経過】
2週間が経過しました。
トリガーポイントの治療は1度だけでしたが
その後一度も夜間痛は起きていないということです。
ramtha / 2009年4月19日