「ぎっくり腰の原因は・・・」
ある日突然訪れる腰の激痛!
この痛みは、経験された方でないと
そのつらさが分からないかも知れませんが、
とにかく強い痛みを発します。
また、ぎっくり腰を起こして以来、
長年にわたって腰の重さやだるさを訴える方は少なくありませんし
1年に数度とか、数年に1度とかに、
必ずぎっくり腰を起こすという悩みをお持ちの方もいます。
このぎっくり腰を起こした方にお聞きすると
さまざまなきっかけで起きています。
・ちょっと腰をひねった時、
・椅子から立ち上がった時
・草取りをした後
・物を持った時に「ピキッ」と来た。
また、「朝起きた時に何となく違和感があり、
それがだんだん強くなって動けなくなった。」
など、原因はっきりしない場合もあります。
痛みがひどい場合は、歩くこともままならなくなりますし
何とか歩けても、ちょっとした動作で痛みが走ります。
少し良くなって来ても、
「前屈みが出来ない」
「靴下がはけない、ズボンがはけない」
「寝返りができない」
などさまざまな障害がしばらくの間残ります。
これらの痛みは、お尻、仙骨、腰椎付近、
そして背中のあたりと腰から背中で感じます。
多くの場合、これらの痛む場所に
湿布を貼ってこの痛みを何とか緩和しようとします。
そこでトリガーポイントが起こす痛みの特徴である
「関連痛」を思い起こして頂きたいのです。
「関連痛」というのは、簡単に言いますと、痛む場所と原因の場所が違う現象です。
通常は痛む場所に原因があるというのが常識ですが
痛みの原因となるトリガーポイントが、
かなり離れた場所で痛みを感じさせることがあります。
実はぎっくり腰の痛みもこの「関連痛」の目で見なければなりません。
ぎっくり腰の場合は、ちょっとした動きで痛みを発しますので
動診などで痛みの原因を掴むのが難しそうに感じますが、
ギックリ腰を起こした時の状況や、
痛みを防御する姿勢で、かなり的確に原因筋を把握することが出来ます。
ぎっくり腰を起こした原因がはっきりしていて、それが
「椅子から立ち上がろうとした時」
「草取りをした後で・・・」
「床に落ちた物を拾おうとした時」
などの場合は、腰で強烈な痛みを感じていても
多くの場合腹部や脚の筋に原因があります。
腰の強烈な痛みに目を奪われず
関連痛の目と、筋肉は収縮する時に痛むという原則で
原因となっている筋を見つけることが大切です。
ramtha / 2009年10月28日